やおい、腐女子、BL、女性向け、ほもほもしいわね!
これらを
理解し好む性癖を持つ方で、かつ、

十八歳以上
で、かつ、

百目鬼と四月一日
はもう
ちゅーでもしちゃえば? という同志だけどうぞ。

原作者様その他関係者様には無関係で遊ばせていただいております。
ビークワで。ビークワでお願いします。

 
 
四月一日偏愛
 
文章中心
 
厳密に百四
 
濃厚 ごっこ 弁当効果 失言 糸の時間.2.3.4.5.6.7.8 ボーイミーツ
知るは後から(ネタバレ無し籠設定)
金太郎飴のように違う設定の同じ話です。退屈なありきたり、または王道、安心設計。
http://tenmadetobe.web.fc2.com/104top.html
管理人//敗色。サイト名//濃厚。リンク、アンリンクフリー。 独り遊びの世迷言
 

熱い夏をもっと熱くする納涼企画

サンクチュアリの門
HOLiCキャラサーチ
中毒検索様(お世話になりました!)

 

 

 

 

 

映画感想を徒然書きます。徒然というか話があっちこっちに飛びます。
映画見ました。華やかでしたね。
「xxxHOLiCの話を蜷川実花が映像化した」ではなく、「蜷川実花がxxxHOLiCをネタに映像作品を作った」という感じでした。
初日に行って、色々他の方の感想を読もうと思いつつあまり読んでいません。
とりあえず監督には百四派かどうか確認したいです。
ラストシーンで百目鬼が隣に控えてたじゃないですか。原作と違う関係性じゃないですか。遠ざけられるのではなくはっきりと助手ポジションじゃないですか。CLAMP先生方が続編を見たいと仰っていた(映画公開当日2022/04/29のTwitterスペースにて)のに同意です。
他のシーンは役者さんファン向けのBLサービスシーンと解釈していますので、この画面に収束するためというなら一応ストーリーとして意味は出たかなと思います。でなければ蜷川さんが百四派。
ストーリー全体については、二時間であのラストまで持っていくのと、原作の「このシーン良いよね」を詰め込んだせいで、ただの原作の名言つまみ食いになってしまった感があります。一気に見せられた観客は言葉の背景も説得も薄い状態で上っ面だけいいこちゃんな言葉ばかり聞かされて、冷めたのかなと。
上映が終わった瞬間に、男性俳優格好良かったというのとあまり面白くなかったという言葉しか聞こえなかったのは、ちょっと残念でした。まあ、私も「蜷川監督って百四かな」なんて声を上げはしないので、声を出した観客だけの偏った感想拾いですが。
私はセリフを不自然なく入れるためのシチュエーションに解釈違いがいくつかありました。
そもそもの冒頭でビルの上に立って今から自殺しますの演出も、原作の四月一日ならやらないじゃないですか。
もちろん解釈の殴り合いの範囲かなとも思いますが。私の解釈の四月一日はより素朴な状態なので自殺しません。ただあの秒数で四月一日の憂鬱を表現するなら仕方ないのかな〜いや本当に仕方ないのかな〜いやでも蜷川さんが描きたいのは私と違って四月一日ではなくxxxHOLiC世界だろうしな〜四月一日のキャラはその程度に収めとこっかみたいなのは仕方ないのかな〜(解釈違いの沼より)
あと、侑子さんは四月一日のお母さん的存在というところまでは解釈一致でしたが、蜷川さんは一歩踏み込んで『実は本当のお母さん』説を提唱してますね。原作と違っていますが、まああの作品の中で「何故四月一日が侑子と出会ったのか」という話の筋は通るのかなと。
xxxHOLiCを作りたくて映画を作り始めたのに二時間一本の作品に纏めるためにxxxHOLiCから乖離してゆく葛藤を見ました。
その差に、蜷川さんが何をもってxxxHOLiCとするのか、何が彼女にとってのxxxHOLiC世界なのか、というのが見えます。が深堀りはしていません。他の方の解釈を読むのが好きなのでその辺は楽しんでいます。あくまで二次作品。
百目鬼役の人、クールキャラを演じる人は格好をつけてダラダラモジモジしがちですが、無駄な仕草が少なくて安心できました。
と思っていたら、蜷川さんが「指示したこと以外動くな」みたいな演技指導をしていたという記事を読んで笑いました。
百目鬼役の方がアイドルなのですよね。金蔓としてのファンのリピートに期待しています。いやすみません。本当にすみません。上映前に左乳首凝視すると大声で宣言し劇中出演シーンごとにガタガタ暴れる観客さんはせめてお金落としてねっていう気持ちです。ちゃんとしたファンの人、こういうのが身内にいるとつらいだろうなって。
xxxHOLiC世界の表現、アヤカシは煙でなくツブツブの集合体なのも、割と好きです。虫の群れみたいで。「これは体に悪い煙です」といちいち説明されるより、ぱっと見でキモッと思える方が説得力があると思います。同人誌だからそう思うわけですが。xxxHOLiCの絵の見どころって和っぽい表現ですよね。
四月一日役の方、結構良くて安心しました。
四月一日ファンとしてベストではないですが、2.5次元でもないのにこれ以上はもう無理じゃないですかね。
四月一日の長めの前髪セット温度は165℃(初日舞台挨拶にて)。 仕方ないんですよね、四月一日が自分の料理好きじゃないし食べないのがまず解釈違いです。ビルの屋上で自殺しよっかなってなるのが解釈違いです(念押し)
ひまわりちゃんに背を向けたのも何も言えなかったのも解釈違いです。ただ、原作のような経験を積んだ後の四月一日『ではない』という前提において、これもまた各々が己の四月一日像を考えて解釈殴り合う範囲かなとも思っています。
前髪が長いのは、目というアイテムを際立たせるには効果的で、役者さんに似合う範囲だったのが良かったです。一目で根暗、内気、謎のあるキャラという表現が出来るので、自分の中でアリです。
ただし「儘ならぬ現状に怒りをぶつけるようにがむしゃらに駆け出す」の走り方はバタバタでしたね。
人間って、大人になるほど驚く時とか不快な時に、反射的に感情を抑えようとするじゃないですか。素直に「わー驚いた」「怒った」っていう演技をすると、子供っぽかったり馬鹿っぽく見えるじゃないですか。役者さん頑張ってるなと思うしもっと頑張ってほしいなという気持ちです。
四月一日は、というか他のキャラも、食事の姿勢が良くて好感度が高いです。
冒頭の導入シーンが良いというのは確かに思いました。アヤカシから走って逃げるところ。見える人と見えない人の差。生きにくさ。
全体的にくどいほど耽美なのはさすが蜷川実花ブランドって感じで良かったです。
見た目の感想としては、アップが多い、構図のパターンが少ない? スピード感はいまいちありませんでしたよね。
何故ならアオリが撮れない、引きで撮れない、セットが倍以上必要になるから。
景色が感情を表現しにくいんですよね。花も極彩色も蜷川ワールドを表現するためにあるから。
だからひまわりちゃんに黒いものが纏わりついているシーンも、まずは美しいんですよね。
あの絵は好きです。あれはまず絵を見せて、そこに感情を探すという流れで良いと思います。
でも芸術の『映像作品』ではなくエンタメの『映画』ですし、それって『イラスト』と『漫画』の違いに似ているかなと思います。その差を越えられなかったのかなと。いっそバンド・デシネ的に、映像の合間にストーリーがあるような構成に振るというのも、本当は考えたんじゃないかなと思わないでもないです。だって蜷川さんの強みなので。
そこで課題になる、『蜷川さんの美しい映像だけで二時間保つか』。無理ですね。
ストーリー以外で蜷川さんの『絵』を見せるなら、音楽なり、あともう一つ要素が必要だと思います。ということで仕方ないかなと。
作りたい1つの絵のために流れがちょっと止まるのが、特に四月一日と侑子さんのシーンでありましたが、もうこれは蜷川さんの映像作品だしねという感じです。J.J.エイブラムス監督だってアクションシーンを撮るためにシナリオ繋ぐところあるらしいじゃないですか。
初回舞台挨拶でひまわりちゃん役の人が目力があると言われていましたが、顔のアップ静止で3秒保つのは彼女だけではと思います。
四月一日役の人は2秒でした。
ひまわりちゃん役の人、一番目立つ不幸の因果の話のところが一番残念でしたね。
ひまわりちゃん自身がすごく抑制のきいたキャラクターだということと、アカグモの影響でおかしくなるという矛盾が上手く表現できずに終わってしまったので、あと三か月くらい訓練したら違ったかなと。ひまわりちゃん役にそんなに時間かけるわけないですが。
時間をかけるといえば、女郎蜘蛛とアカグモのお色気指導、一か月山籠りして修行してもう一度トライしてほしいです。
もう女郎蜘蛛はお色気指導の人が演じればよかったのでは。
努力賞って感じです。クライマックスで小者感がいや増してしまったので、他シーンのフォローがその分欲しかったなと女郎蜘蛛も結構好きな者としては要求を高めてみたりですね。
女郎蜘蛛は四月一日糸グルグルの時の動きが一番昆虫っぽさあって好きです。以上です。ぐるぐるのシーンが一番画面がダサかったですけれども。
アカグモについては、表裏世界展を見てからエモいなと思い始めました。
絵コンテが飾られていたのですが、アニメっぽい絵の中で、アカグモが『青年』と表記されていて、よくアニメで見る謎に出没する敵サイドの意味深な糸目のお兄ちゃんだったんですよね。
絵コンテを見て初めて、私はアカグモを理解しました。この話の中でこういう立ち位置か! と。そして似ても似つかない現代風原宿系お色気男子にフォルムチェンジした時点で、なるほどグッジョブと。
謎に出没する敵サイドの意味深な糸目のお兄ちゃんですよ? ちょい古いアニメなら必ずと言っていいほど出てきた(出てきていない)謎に出没する敵サイドの意味深な糸目のお兄ちゃんですよ? 全員好きでしょ。
謎に出没する敵サイドの意味深な糸目のお兄ちゃんが原宿系お色気男子の皮を被って一粒で二度美味しいみたいなキャラになったんだなということを理解した次第です。OK、好きになりました。
演技はまあはい。大体顔と体で乗り切っていましたが。それを逆手にとったのか「顔は好き」のキャラになったのは上手くやったのかもしれません。それともギャグですかね。
演技についてはちょくちょくテンション低いですが、誰一人として自然な演技ではなかったので、侑子さんも含めて。
侑子さん、化粧厚かったですがそんなものですよね。
全部の服を割と着こなしていてすごいなと思います。初めて見たあんな派手な衣装で不自然なく動いて演技するのは仕事してるなって感じです。
怪我四月一日を先導する時にしずしずと歩く歩き方が、只者じゃない感があって好きです。
割と侑子さんを理解して演技してくれてる感があって大変ありがたかったです。安心して見ていられました。
蜷川版マルモロは、「ほほう!」と思いました。
第一声の「ヌシ様にオキャクサマ」がたらーんとしたテンションだったので、原作、アニメ、舞台とは違うぞ、どう違うんだと構えましたし、大人が演じるマルモロに合っていました。本物の子供の無邪気さを演じられる人を引っ張ってこない限り、最適解な気がします。
それと、髪色が素敵でした。頭から浮かないし原宿にいそう、かつ、変わった存在というギリギリを攻めた……というのは後付けの言い訳で、あんな色にインナーカラーとか一房だけとかで染めてみたいです。没入展でマルモロのウイッグを見ましたが、近くで見ても色々な色が入っていてうっとりしました。
あとゲストキャラ、座敷童一瞬過ぎません? 井戸の水も伏線かと思いきや、ただ猫娘を出しただけでした。
二人とも可愛かったのですが、座敷童の衣装が蜷川さんプロデュースの着物ブランドで、猫娘の衣装もどこかとのコラボ? 作品? で、没入展で撮影禁止でした。あれはアパレルCMですかね。
実際の服だからか、馴染んでいました。
作中で一番欲しい服ランキング上位じゃないでしょうか。
十字学園の制服も地味に線が入っていたり肩に何かついていたりとお洒落でした。都内の展示をハシゴしました。
ひまわりちゃん、背が高いですね。
没入展の衣装もすらっとしていました。原作に一番頭身が近いのではないでしょうか。
彼女の設定やセリフは解釈違い多発でしたが、エピソードごとスルーされたり原作を更に詰め込みすぎてダイジェストにされるよりは良いかなと。
単に不幸を撒き散らす、という方が理不尽さが強いですが、原作のようにアヤカシや対価等の世界観を何度も読者に刷り込んでいないので、理由がない方が雑な設定に見えるのかなと。因果や運命といったキーワードには相性の良い設定でした。と自分に言い聞かせています。
ひまわりちゃん側がありがとうを言うんだとか、言い聞かせる側なんだとか、追いかけられない四月一日とか。知り合ってそんなに日が経っていない設定なのでそりゃそうですが。四月一日の天使のような側面???(己の表現について解釈班が脳内審議)が好きなので、見られなくて残念でした。
メインの音楽、途中にリコーダーらしき音が入っていて、チープさが欲しいのかわかりませんが、不協和音が気になるタイプなのでそこだけ自分の耳に合いませんでした。でもあの極彩色の景色に合っていましたよね。CDを早く買わねば。
もっと書きたいことがあった気がしますが、とりあえずこの辺にしておきます。
副音声上映も観に行きます。蜷川監督の解釈もとい解説が楽しみです。

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